胃を押すと痛い!その原因と対処法について解説!
胃に不快感がある、胃を押すと痛いという経験をしたことがある方はいらっしゃいますか?
胃を押すと痛いという症状がある場合、その原因はなんなのでしょうか?
今回は、
・胃を押すと痛い時の原因
・胃を押すと痛い時の対処法
・胃を押すと痛い症状の予防方法
といったことついて詳しく解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
胃を押すと痛い原因はなに?
胃を押すと痛い!
そんな時は、「胃潰瘍」「逆流性食道炎」の可能性が考えられます。
胃潰瘍
胃潰瘍になると、胃壁が傷ついたり、胃の粘膜が破壊されるといったことが起こり、
・胃の痛みや吐き気
・胸やけや背中の痛み
などの症状が出たり、胃壁からの出血で便が黒くなることもあります。
胃潰瘍になる原因の1つに、ピロリ菌があります。
胃の中に住み続け、胃の粘膜を傷つけて胃潰瘍になってしまうのです。
まだ、上水道が整備されていない時に井戸水などのピロリ菌に汚染された水を飲んだことで感染すると考えられます。
そのため、50代以上の方は感染していることが多いようです。
そして、その感染した方が、お子さんに食事を与える時に、
・自分の食べた箸で食べさせる
・食べかけの物を食べさせる
といったことで、お子さんも感染してしまう危険があります。
ピロリ菌に感染しているからといって、必ず胃潰瘍になるということではありませんが、胃潰瘍になる可能性が高くなってしまいます。
また、ピロリ菌だけでなく、ストレスや食生活の乱れ、喫煙やアルコールが原因になって胃が荒れてしまい、胃潰瘍になることもあります。
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、胃の中の胃酸が逆流して食道に流れ込んでしまう病気です。
胃酸は胃に入った食べ物を溶かすための強い酸性のものです。
そして、その胃酸が食道に流れ込んでしまうために食道が炎症を起こしてしまうのです。
逆流性食道炎になると、
・胸やけや食後の胃のもたれ
・のどの違和感がある
・げっぷが出る
・胃を押したときや前かがみになったときの痛みや胸やけ
といった症状が現れます。
逆流性食道炎の原因は、食べすぎや脂の多い物を取りすぎているなどの食生活の乱れ、アルコールや喫煙、肥満で胃が圧迫されている、ストレスや加齢などたくさんあります。
放っておくと潰瘍になってしまったり、食道がんになる危険もあります。
胃を押すと痛いときの対処法
胃を押すと痛みがある、そんな時はどうすればいいのでしょうか?
痛みの対処法について解説していきます。
温かいものを口にする
できるだけ、冷たいものを飲んだり食べたりしないようにしましょう。
・スープなどの温かいもの
・うどんやおかゆ
など消化に良くて温かい物を食べるようにしましょう。
カフェインや刺激物、アルコールなどは胃に負担がかかるので、摂取しないようにしてください。
体を温める
湯船でしっかり体を温める、カイロや湯たんぽで体を温めると痛みを和らげることができます。
そして、ゆっくり体を休めるようにしましょう。
ストレスを発散する
ストレスをためることで、胃に負担がかかってしまうので、痛みがあるときは、楽しいことを考える。
音楽を聴く、テレビを見るなど、楽しいことを考えることで、ストレスを発散できることもあります。
できるだけ、ストレスの原因を忘れてリラックスすることが大切です。
病院を受診
胃潰瘍も逆流性食道炎も、病院を受診してきちんと検査をすることが大切です。
検査をして、原因がわかったら薬を処方してもらったり、胃潰瘍の場合は手術が必要なこともあります。
つらい症状があるときは、できるだけ早く病院を受診するようにしましょう。
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胃を押すと痛い症状の予防法
胃を押すと痛みがでる胃潰瘍や逆流性食道炎になると、痛みだけでなく吐き気や胸やけなどのつらい症状が続きます。
このつらい症状を出さないためには、どのようなことに気を付けて生活すればいいのでしょうか?
胃潰瘍や逆流性食道炎を予防する方法について解説していきます。
胃潰瘍の予防法
胃潰瘍の原因はいくつかありますが、ストレスも胃潰瘍の原因の1つです。
ストレスは胃に大きな負担をかけてしまいます。
ストレスがかかると自律神経のバランスが崩れてしまい、内臓の働きが悪くなり、血流が悪くなって粘膜が傷つき潰瘍ができてしまうのです。
ストレスは免疫力を下げ、体調不良の原因にもなります。ストレスをためないように、日ごろから、
・体を動かす
・リラックスする時間をつくる
・ゆっくりお風呂に浸かる
などストレスを解消する方法を見つけておくことが大切です。
そして、しっかりとお風呂で温まり、ゆっくりと睡眠をとることで心と体の健康を保ちましょう。
次に大切なのは食事です。
食べすぎや脂の取りすぎには注意が必要です。
胃に負担をかけないように、栄養バランスの取れた食事を食べるようにしましょう。
・味の濃いものや糖分をたっぷり含んだもの
・アルコールやタバコ
といったものはできるだけやめるようにしましょう。
そして、次に気を付けなければいけないのは、ヘリコバクター・ピロリ菌です。
一般的には、ピロリ菌と呼ばれているこの菌は胃潰瘍になった多くの方の胃に存在しています。
このピロリ菌が胃の粘膜に住み着き胃に穴をあけてしまうのです。
ピロリ菌がいるかどうかは、病院で検査をするとわかります、もしピロリ菌がいたら除菌することで、胃潰瘍を予防することができます。
ピロリ菌は自然にいなくなることはありません、必ず病院を受診して除菌をしましょう。
ピロリ菌がいることで、胃潰瘍だけでなく胃がんになるリスクも高くなってしまいます。
早めの治療が大切です。
逆流性食道炎の予防法
逆流性食道炎の予防には、やはり胃に負担をかけないために、
・脂の多い食事や刺激物
・カフェインやアルコールの摂取
は控えた方がいいでしょう。
暴飲暴食は避け、腹八分目を心がけることも大切です。
そして、食後3時間は横にならないようにしましょう。
昔から「食べてすぐ寝ると牛になる」といわれていますが、食べ物を消化するまでに2~3時間かかってしまいます。
この時に体を横にすると、胃酸が逆流しやすくなるためです。
食べ物を消化しようとたくさんの胃酸が出ているので、逆流しやすいというわけですね。
ストレスをためないということも大切ですし、体重の管理も大切になってきます。
お腹に脂肪が付きすぎてしまうと、胃を圧迫し、胃酸が逆流する原因になってしまいます。
ストレス解消と体重管理のために、運動習慣をつけることをおすすめします。
また、胃を圧迫するという意味で気を付けていただきたいことが2つありあります。
1つ目は、きつい下着を着けたり、ベルトなどで締め付けることです。
とくに女性の方は、体型を保つために体を締め付けている方が多いと思いますので、注意してください。
2つ目は、姿勢を良くすることです。
猫背で体が前かがみになっている方は、胃を圧迫し続けていることになります。普段から姿勢を正しくするように心がけてください。
たばこも逆流性食道炎の原因になるので、できれば禁煙することをおすすめします。
このように、胃を押すと痛い胃潰瘍や逆流性食道炎は、胃に負担のかからない食生活と、普段の生活である程度予防することができます。
しかし、胃に異常を感じた場合は無理をせず、早めに病院を受診するようにしましょう。