ハツの栄養と効果を解説!刺身で食べるのは危険なの?
焼肉屋さんや焼鳥屋さんなどに行くと目にする、「ハツ」というホルモン。
どこの部位だかご存知ですか?
ハツは心臓のことです。
牛や豚、鶏の心臓をハツといい、「食感が良い」と好んで食べる方もいらっしゃいますが、ハツを食べたことがないという方も多いのではないかと思います。
しかし、このハツ、実は栄養がたっぷり入っているのです!
今回は
・ハツに含まれる5つの栄養
・ハツの驚きの5つの効果
・ハツのオススメの食べ方
といったことについて解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
ハツに含まれる5つの栄養
牛や豚、鶏のハツはなかなか家庭で食べることはないかもしれませんが、焼肉屋さんや焼鳥屋さんに行くとメニューに載っていることがありますね。
このハツ、なかなかの優れもので、たくさんの栄養素が含まれています。
ビタミンCとパントテン酸
ハツに含まれるパントテン酸はビタミンCの働きを助ける役割をします。
健康な肌を作り、肌荒れを防止してくれるのです。
パントテン酸は、不足すると頭痛や疲労感、手足のしびれなどの症状が出てきますので、積極的に摂取したい栄養素です。
ビタミンB2
ハツには健康な肌や髪・爪を作るために必要なビタミンB2もたくさん含まれています。
女性にはうれしい美容のためのビタミンです。
ビタミンB2を取ることで、潤いのある目やつやつやの髪・爪、ハリのある肌を作ることができるのです。
ナイアシン
ナイアシンも女性にうれしい栄養素の1つです。
炭水化物や糖質、脂質をエネルギーに変換する働きをしてくれます。
脂肪として蓄積するのを防いでくれるのでダイエットに役立ちます。
お酒を飲む方にもおすすめで、二日酔いの原因物質、アセトアルデヒドを分解する働きがあります。
お酒の席で、おつまみにハツを食べれば、二日酔いの頭痛や吐き気を起こしにくくなるのです。
ビタミンK
骨や歯を丈夫にしてくれるビタミンK。
カルシウムが骨とくっつくのを助ける働きをしてくれます。
そして、骨からカルシウムが出ていくのを防止してくれるのです。
ほかにも、動脈の石灰化を防止する働きや出血を止める働きがあります。
抗生物質を長期で飲んでいる方や胆道閉鎖の方はビタミンKが不足しがちなので、積極的に取るようにしましょう。
ビタミンA
皮膚を健康に保ち、粘膜を守る働きをするビタミンAもハツに含まれる大事な栄養素です。
他にも目の健康を保ち、視力の低下を防ぐ働きがあります。
体内に吸収されやすいビタミンで、取りすぎると過剰症の症状が出てしまいますので、取り過ぎには注意が必要ですが、体に欠かせない栄養素の1つです。
ハツの驚きの5つの効果
なかなか食べる機会がなく、食べず嫌いの人も多いハツですが、驚きの効果があるのをご存知ですか?
栄養豊富で体に良い、ハツの5つの効果について解説していきます。
疲労回復
ハツに含まれるビタミンB1は、炭水化物や糖質をエネルギーに変える働きがあります。
そのため、疲労回復や夏バテに効果的な栄養素の1つです。
炭水化物を主食とする私たちには、とても大切な栄養素なのですが、ビタミンB1は水溶性のビタミンですので、体内への貯蔵が難しく、継続的に摂取しなければいけません。
ハツを日常生活に取り入れることでビタミンB1の不足を防ぐことができます。
目の健康を保つ
目の健康を保ち、視力の低下を防いでくれるのが、ビタミンAです。
眼精疲労の回復にも効果的で、目を酷使する現代人には必要な栄養素です。
しかし、取りすぎると体に影響を与えることがあります。
ビタミンAは脂溶性のビタミンで、体外に排出されにくく、体に蓄積されてしまいます。
特に妊婦さんは、お腹の赤ちゃんに悪い影響を与えることあるのでハツの食べ過ぎには注意をしてください。
美容効果
ハツにはたくさんのビタミンが含まれているため、美容に効果的な食材です。
しみ、そばかすを予防して、ハリのある肌を保つ働きをしてくれます。
また、髪や爪を健康に保ち、つやつやにしてくれる女性にはうれしい効果があります。
貧血予防
貧血の方はよく、レバーを食べなさいと言われると思いますが、レバーが苦手な方はハツを食べてみてください。
ハツにも鉄分が多く含まれていますので、貧血の予防、対策に有効な食材です。
動物性の鉄分であるヘム鉄は、植物性の鉄分よりも体内への吸収が良いため、おすすめです。
丈夫な骨を作る
ハツに含まれるビタミンKは丈夫な骨を作るために大事な働きをしています。
丈夫な骨を作る働きをするので、
・成長期の子供の発達
・骨粗鬆症の予防
・骨軟化症の予防
にとても大切な栄養素です。
強く健康な骨を作ることで、子供の発達や骨の病気も防ぐ効果を期待することができるのです。
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ハツを刺身で食べるのは危険!?
同じホルモンであるレバーは刺身で食べることが禁止されましたが、ハツは刺身で食べても大丈夫なのでしょうか?
どんなに新鮮であっても、生の肉・ホルモンには寄生虫や細菌がいます。
そのまま食べてしまうと食中毒になってしまう危険性があるだけでなく、最悪の場合は命を落とす危険性もあります。
特に、
・子供や高齢者
・体力が落ちている人
は食中毒になりやすいので注意が必要です。
高級な焼き肉屋さんだから大丈夫。
このお店は信用できると生のハツを食べる人もいるでしょうが、どんなお店でもどんなに新鮮なハツでも、絶対に大丈夫ということはないのです。
しっかりと火を通せば食中毒の心配はなくなりますので、加熱してから食べることをおすすめします。
ハツの食べ方
家庭ではなかなか作ることのないハツ料理、しかし栄養豊富なハツですから、ぜひご家庭で調理して食べてもらいたい食材です。
そこで、ハツの食べ方について解説していきます。
下ごしらえ
ハツを買うときは新鮮なものを選びましょう。
液体が出ていないものを選び、出来るだけ買ったその日に食べきるようにしてください。
また、ハツは下処理をして売られていることが多いので、下処理をしているものはそのまま料理に使えますが気になる場合は水を入れたボールの中で、よく洗ってください。
下処理をされていないハツは、半分に割って、中の血の固まりをきれいに取り除き、黄色い脂肪も取り除いて、冷水に浸けておきます。
しっかりと水気を切ってから調理を始めるようにしてください。
ハツの調理方法
ハツは焼いても、煮てもおいしい食材です。
ニンニクと塩コショウで炒めただけで十分においしく、お酒のおつまみにはもってこいです。
甘辛く煮つけたり、オイスターソースやポン酢で味付けをすれば、簡単で子供も食べやすい味付けになります。
食感がよく、臭いやクセも少ないハツ、レバーが苦手な方でも食べやすい食材だと思います。
こんなに栄養豊富な食材を食べないなんてもったいない!
見た目や名前から(心臓と聞くと食べにくいですよね…)食わず嫌いになっている方もぜひ、一度試してみてください。