生理が終わらない原因と対処法!鮮血が出ている場合はどうする?
生理は、女性なら必ず経験することなのですが、出血の不快感や体の痛み、精神的な不調を伴うなど、どちらかといえば煩わしいことの方が多いもの。
そんな生理が、なかなか終わらないとなると、身体にかかる負担以上に、何かの病気の可能性を疑ってしまったりしませんか?
では、そんな状態が続く原因はどこにあるのでしょうか?
今回は、
・生理が終わらない状態はどこまで正常なのか?
・生理が終わらない原因はどこにあるのか?
・生理が終わらない時の対処法
といったことについて解説をしていきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
生理が終わらない状態、どこまでが正常?
生理がいつまでも終わらないといっても、その状態のどこまでが正常で、どんな状態になるのが異常なのか、さらにはその判断基準など、思いつくだけでも様々な問題が出てきます。
生理が終わらない原因を探るためにも、まずは、生理の期間について考えてみましょう。
正常な生理の期間と異常が疑われる生理の期間
正常な生理の期間は、3~7日間といわれています。
ただしこの期間は、あくまでも目安であり、個人差によっても異なります。
何らかの異常が疑われるのは、生理期間が8日以上続く場合です。
何らかの子宮の病気が原因で生理が終わらないこともありますが、こういった病気以外で生理が長引くこともあります。
状況別!生理が終わらない原因はどこにある?
生理が終わらない時に考えられる原因が分かれば、対処法が分かるはずです。
そこで今度は、生理が終わらない原因について解説していきましょう。
単純に生理が終わらない時に考えられる原因
8日以上たっても生理が終わらない場合の原因には、「機能性過長月経」と「器質性過長月経」の二つが考えられます。
●機能性過長月経
子宮や卵巣などの病気が原因ではないのに、8日以上たっても生理が終わらない場合は、機能性過長月経の可能性が考えられます。
機能性過長月経は、
・心身への過剰なストレスや生活習慣の乱れ
・膣周辺の筋力低下
など、様々なことが原因として考えられます。
●器質性過長月経
女性の場合に注意しなければならないのは、器質性過長月経が疑われる場合です。
器質性過長月経は、子宮や卵巣などの機能に疾患が見られることによって、出血が長期間続くことをいいます。
さらに鮮血が見られる時の原因
一般的な生理期間を過ぎても、少量の出血や鮮血が見られる場合は、「無排卵性月経」の可能性が考えられます。
無排卵性月経は、月経はあるのに排卵が行われていない状態をいいます。
実際に生理のような鮮血が起こりますが、量が少なかったり、いつまでも終わらないという状態が見られるのが特徴にあります。
無排卵性月経が起こる原因には、様々なものが考えられます。
■過度のストレスやダイエット
卵巣や脳に強いストレスがかかることによって、症状が起こると考えられますが、このストレスの原因には、意外と身近なところにあります。
その代表的なものが、過度なストレスが行き過ぎたダイエットです。
特にこうした状況に陥りやすい20~30代は要注意です。
■血行不良
女性の多くが悩むのが、冷えによる血行不良です。
冷えは外気の温度によるものだけでなく、冷たい飲み物や食べ物を口にすることによって、体の内部から冷え、血行不良を引き起こすこともあります。
■その他の原因
風邪薬や抗神経薬を服用していることによって、高プロラクチン血症をひきおこし、症状が現れることもあります。
その他にも、ホルモンバランスが乱れて子宮内膜が破綻してしまい、月経とは異なる鮮血が見られることもあります。
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生理が終わらない時の対処法
生理が終わらない原因が分かったら、その原因を解消するための対処法を試してみましょう。
自分でできる対処法
生理の異常を感じたら、できるだけ早く専門機関を受診するのが良いのですが、慢性化している場合であれば、体質の改善によって症状が改善に向かうことも期待できます。
そこで、体質改善を目的とした対処法を解説していきます。
食生活を見直す
まず、ホルモンバランスを整えるには、食生活を見直してみるというのも良い方法です。
特に、次にあげる栄養素は、女性ホルモンの乱れの改善に効果が期待できます。
■大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは、ポリフェノールの一種です。
女性ホルモンの一種であるエストロゲンと同じような作用があるため、大豆イソフラボンが多く含まれる豆腐・納豆・豆乳・味噌などの大豆食品を積極的に摂るのがおすすめです。
★大豆イソフラボンをサプリメントで摂るなら・・・
忙しい現代女性にとって、いくら体に良いといわれても、そのためだけに時間を使うということはなかなかできません。
しかも、体の中から整えるのであれば、一定期間継続して行わないと効果は現れてきません。
そんな時は、サプリメントを利用してみるのも一つの方法です。簡
単に大豆イソフラボンが取れて、しかも時間や場所を気にせずに必要な栄養素だけを取ることが出来るサプリメントは、忙しい現代女性の強い味方です。
■ビタミンB6
女性ホルモンのバランスを整える作用があるのが、ビタミンB6です。生理が終わらない時の対処法としてもおすすめです。
しかも、ホルモンバランスの乱れが原因で起こる月経前症候群(PMS)や妊娠中のつわりの症状緩和にも効果があるので、女性ならぜひ知っておきたい栄養素の一つです。
ビタミンB6が多く含まれる食材には、マグロ・カツオ・肉類のレバーがあります。これらよりは少ないですが、ナッツ類、バナナなどにも含まれています。
★効率よくビタミンB6を取るなら、サプリメント併用がおすすめ
普段の食事だけですべて摂るのが理想ですが、魚や肉類が苦手という女子には、身体の為だとは言ってもこれはかなりつらい方法です。
そんな時は食事とあわせてサプリメントを使うという方法もあります。
生活リズムの乱れを正しくする
生理期間中は、ホルモンのバランスが乱れやすい時期でもあります。
特に、生理に伴う様々な諸症状が現れている時は、睡眠不足となったり、精神が不安定になることもあります。
こうなると、どうしても乱れてしまうのが、生活のリズムです。
特に、睡眠時間が不規則になると、様々な面で不調が出てきやすくなります。
適度な運動によって程よい疲労感があれば、自然と眠りにつきやすくなりますし、朝もしっかりと目覚めることが出来ます。
まずは、質の良い睡眠を心がけてみるのが良いでしょう。
■質の良い睡眠をとるためのポイント
質の良い睡眠とは、睡眠時間の長さではありません。
睡眠には浅い眠りと深い眠りがあり、これを交互に繰り返すのが睡眠なのですが、実際に睡眠で得られる効果が高いのは、深い眠りについたときにあるといわれています。
ですから、ダラダラと長く睡眠時間を取るのではなく、効率よく深い眠りにつくように工夫することが大切です。
★まずは適度な運動を心がけよう
普段エレベーターを使うところを階段に切り替えたり、歩くときのスピードを少し早めにするだけでも、いつもの運動量よりもアップさせることが出来ます。
さらに適度な運動を心がけることで、寝る時により深い眠りにつくことができます。
★寝る前にはPCや携帯電話の画面を見ない
寝る前にパソコンや携帯電話の画面を見ていると、眠りについたとしても深い眠りに移行できず、睡眠不足を引き起こしてしまいます。
寝付けない時は、別の方法で何とか眠るようにしていきましょう。
★たまには快眠グッズも使ってみよう
質の良い睡眠をとる意識は大切ですが、そのことが気になり過ぎて、逆に睡眠不足いなってしまうこともあります。
そんな時は、思い切って快眠グッズを使ってみるのも良い方法です。
天使のシルク アイマスク(PROTAGE)
ネヤス快眠枕
病院で受けることが出来る対処法
ここまでさまざまな事例を紹介してきましたが、やはり、正しい原因を見つけるためには、専門機関を受診することが一番です。
専門機関を受診すれば、次のような治療法を受けることができます。
●薬物療法
子宮の病気が原因で生理が終わらない場合は、
・病気の種類や症状の程度
・妊娠の希望の有無
などによっても治療法が異なってきます。
子宮の病気で多く見られるのが、子宮筋腫や子宮腺筋症です。
これらの病気は、命にかかわるような病気ではありませんが、放置すれば、徐々に腫瘍部分は大きくなり、これによって症状が悪化することがあります。
病気の進行を抑えるための治療には、薬物療法という方法もありますので、十分に専門医と相談したうえで判断することをおすすめします。
●ホルモン療法
排卵障害がある場合などでは、ピルなどを使ったホルモン療法によって生理周期を正常に整える治療法があります。
まとめ
生理の不調は人それぞれです。そのため、様々な症状に多くの女性が悩みを持っています。
ですから、「自分だけなのでは…」と思って1人で不安になるよりは、思い切って専門医に相談するということも大切です。