胸の外側が痛いときの原因と対処法!しこりがある場合は?
今回は胸の外側に感じる痛みの原因について、はじめ君のお母さんと神田先生と一緒に見ていきます。
女性にとって胸に痛みを感じると、とても不安になりますよね。
最近は芸能人の中にも、胸にかかわる病気で闘病していたりその経験を公表するなどがあり、そのことがきっかけで自分の症状がきになるようになった人もいるのではないでしょうか?
今回は2つの見出しに分けて、胸の外側が痛いときの原因と対処法ついて解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
胸の外側が痛くなるのは、病気なの?
女性の体は、体のバランスや変化が痛みとして出やすくなっています。
例えば1ヶ月の周期でやってくる生理期間に、胸が張ったり痛くなったという経験を持つ人もいるのではないでしょうか?
実は胸の外側が痛くなる原因には深刻な病気の可能性だけでなく、女性にとってうれしい出来事を告げるサインであるかもしれません。
まずは、今感じる痛みがどのようなものなのかを確認してみましょう。
このあと胸の外側が痛くなる原因とその対処法について解説していきますので、痛みや症状を確認しながらチェックしてみてください。
胸の外側が痛いときの原因と対処法 その1
胸の外側が痛むようになったとき、妊娠の可能性を考えてみてください。
妊娠の初期症状のひとつに、胸の張りがあります。
妊娠をすると生理のときのような胸の張り以外に、熱を持ったような感覚がある人もいます。
これは女性ホルモンの働きによって、分泌されるプロゲステロンという物質が母体となった女性の体を守ってくれることで現れる症状のひとつです。
妊娠をすると胸が張ってくるのは、赤ちゃんを迎えるための準備が順調に整って来ている証拠でもありますが、張りと一緒に胸の外側が痛くなることがあります。
特にわきの下にひどい痛みやしこりが出ることがあった場合は、「副乳」の症状の可能性があります。
副乳は、名前からもわかるように、通常からだの前面にある二つの乳房以外にできたおっぱいのことです。
一般的に多いのはわきの下ですが、胸の外側にできることもあります。
副乳は、女性だけがなるものでもありません。
珍しいことではありますが、男性も1.5%の人が副乳になるということがわかっています。
ただし、副乳は病気ではありません。
副乳は胎児の間にできるもので、基本的には生まれるまでに退化してしまうものです。
まれにこの副乳が退化せず残ってしまうことがあり、それがホルモンのバランスなどで
・痛み
・しこり
という自覚症状として出ることがあるのです。
副乳は張れやしこりがひどくなると、服が当たるだけでも痛みを感じることもあります。
このときは、張れやしこりの部分を清潔に保ち、しっかりと冷やしてあげることで症状が改善していきます。
ただしこのしこりが乳がんのしこりの可能性もあるので、痛みやしこりを感じたら婦人科でしっかりと判断してもらうことが大切です。
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胸の外側が痛いときの原因と対処法 その2
しこりがないのに胸の外側が痛いときは、乳腺症の可能性があります。
この乳腺症は、厳密に言うと病気ではありません。
女性が持っている生理的な症状のひとつといわれています。
生理の期間というのは、女性ホルモンのバランスによって体に変化が出やすい時期です。
乳腺症になる原因ははっきりとはわかっていませんが、生理期間中の女性ホルモンの変化と関係があるといわれています。
ですから、生理の前や生理期間中に胸の外側が痛くなったら、女性ホルモンの増加によって胸が張ることで現れた痛みと考えられます。
しこりがなければ、
・乳がん
・その他の病気
の可能性は低いですので、ひとまず安心してもよいでしょう。
胸の外側が痛いときの原因と対処法 その3
しこりがあって胸の外側が痛むときには、乳がんの可能性もあります。
女性の胸の外側(特に上の部分)は、がんが出来やすい場所といわれています。
もちろんこの場所以外にもがんは出来ますので、出来やすい場所以外でしこりが見つかったからといって、安心が出来るものでもありません。
乳がんのしこりは、最初はとても小さなしこりから始まります。
出来たばかりのころは、とても小さいのでセルフチェックでは見つけにくいものですが、1㎝くらいのサイズになると触ってもわかりやすくなるので、見つけやすくなります。
乳がんの場合は、ほかにも見た目に症状が表れることがあります。
しこりが皮膚の表面に近い部分に出来ると、
・おっぱいの形が変化する
・しこりに皮膚が引っ張られて赤く腫れる
ことがあります。
基本的に胸に痛みを伴うしこりを見つけると、乳がんかもしれないと不安に思う女性も多いでしょう。
ですが乳がんはしこりや表面の変化などがあるため、ほかの臓器に出来るがんに比べて発見しやすいがんといわれています。
そのため普段から乳房のチェックを行っておくことが、乳がんの早期発見早期治療につながるといわれています。
乳がんの場合はステージ1といわれる早期がんの場合、治療によってほとんどの人が治療に成功しています。
ステージ2といわれる転移の可能性がある早期のがんであったとしても、生存率は約90パーセントといわれています。
ほかにもマンモグラフィー検査やエコー検査など、定期的に精密検査を受けていくことも乳がんの発見には効果があります。
これらの検査は経済的な負担もありますが、触っただけでは見つけられない位の小さながんであっても、発見できることも多いといわれています。
胸が痛くてしこりがある場合はどうすればいいの?
胸が痛いと感じたらまず、しこりがあるかどうかを調べてみるのが、症状を確認する一番の方法です。
ただし、しこりが見つかったからといって、うろたえたりあわてたりしないようにしましょう。
ここまで説明してきたとおり痛みやしこりがあっても、病気ではないこともあります。
必要以上に不安になることでストレスになり、そのことからホルモンのバランスを崩して症状が悪化することもあります。
大切なことは、日頃から胸のチェックを欠かさないようにしておくことです。
・自分の胸の形ややわらかさ
・痛みがないか
ということを、お風呂に入るときに確認するようにしてみましょう。
もしも、普段とは違う感覚や痛みを感じたら、迷わずまずは専門家に見せるのが大事なポイントです。
まとめ
では、今回のまとめの方に移っていきます。
今回は胸の外側が痛いときの原因と対処法を中心に、様々なことをお伝えしてきました。
今回の要点を押さえると・・・
1、胸の外側が痛くなったら、しこりがあるかチェックする
2、胸の外側が痛くしかもしこりがあったときは、早めに専門医に相談する
3、胸の病気を早期に発見するには、普段のセルフチェックが大事
このようになります。
胸の痛みやしこりの原因ががんかもしれないと考えると、だれでも不安に思いますよね。
最悪は乳房の切除かもしれない、というイメージも多くの女性が持っていると思います。
でも大切なのは、もしも病気だったとしても、胸の病気は早めの治療が出来るということです。
日頃から自分の胸の状態をチェックして、異常を感じたらすぐに相談するのが症状を悪化させないためのポイントです。
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