片頭痛の原因はストレス?症状などについても詳しく解説!【医師執筆】

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頭のこめかみのところが、ズキンズキンと脈を打つように痛くなるのが「片頭痛」です。

片頭痛で困っている人は、なんと全国で約840万人もいると言われています。

この激しい頭痛発作を起こす「片頭痛」について、今回の記事では詳しく解説していきます。

では、早速見ていきましょう。

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片頭痛の原因5つを知ろう

片頭痛を起こすメカニズムは、頭の中で血管が急に広がることで、その血管のまわりにある「三叉神経(さんさしんけい)」と呼ばれる神経が刺激されることから始まります。

刺激された三叉神経からは、痛みや炎症の原因となる物質(神経ペプチド)が放出されて、さらにその周囲の血管を拡張させます。

このため痛みがさらに強くなってきて、ズキンズキンとした激しい頭痛を起こすことになるのです。

この片頭痛を起こすことがわかっている、主な原因5つについて解説していきます。

 

ストレス

片頭痛は「ストレス」が原因になって起こることが多いです。

特にプレッシャーのかかる仕事や、長時間の仕事の後などで、精神的・肉体的ストレスから解放されるときに起こりやすいことがわかっています。

集中と緊張を強いられるような仕事や作業の時は、交感神経の作用で血管が収縮して、血管や筋肉が緊張している状態になっています。

仕事や作業が終わり緊張から解放されると、収縮していた血管が拡張し、周辺の三叉神経を刺激することになります。

これにより先ほど説明したように片頭痛を引き起こすことになるのです。

 

女性の生理

片頭痛は女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量に関係があることが知られています。

女性の片頭痛は生理の始まる1~2日前から、生理中の最初の2~3日に多くなることが知られています。

また妊娠してエストロゲンの分泌量が安定したり、閉経してエストロゲンの変動がなくなると、片頭痛が治ってしまう女性の方もいます。

経口避妊薬・ピルにはエストロゲンが含まれているので、片頭痛を起こす可能性があるので注意が必要です。

 

飲酒

飲酒による血管拡張作用により、片頭痛を起こすことが知られています。

特に「ポリフェノール」を多く含んでいる赤ワインなどが、片頭痛を起こしやすくなります。

またチョコレートやチーズなどの食品や、料理に使われる化学調味料(グルタミン酸ナトリウム)でも片頭痛を起こす人がいます。

片頭痛に悩まされている人は頭痛の原因を把握するために、何を食べた時に頭痛が起きたかなどを記録する「頭痛日記」をつけてみてもよいでしょう。

 

天候や気温の変化

天候や気温の変化が片頭痛の原因となることがあります。

特に気圧の変化の影響を受けて、雨が降る日は頭痛を起こしやすいという人もいます。

また気温や室温の変化には要注意です。

急激な温度の変化が、血管の拡張や収縮を引き起こし、片頭痛の原因となります。

暖かい浴室から寒い脱衣所に急に出たり、寒い場所から急に暖かい家に入ったりする時は、頭痛だけではなく、脳卒中や心臓病の発作も起こりやすいので注意が必要です。

 

騒音やまぶしい光

片頭痛は周辺環境が原因となって起こることがあります。

片頭痛を起こす原因となる主な環境の原因は次の4つのものがあります。

・人ごみ

・騒音

・まぶしい光

・香水などの強い匂い

これらの環境因子によって片頭痛発作を起こす人がいます。

片頭痛の原因になる環境因子がわかっている人は、これらの周辺環境を避けることで、片頭痛の発症を防ぐことができます。

ご自身の片頭痛の原因や誘因をきちんと把握することが、片頭痛の予防につながるのです。

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片頭痛の症状を知ろう

片頭痛は、頭痛以外にもさまざまな症状を起こすことがあります。また片頭痛を起こす前に「前兆」がある人もいます。

ここでは片頭痛の特徴的な頭痛症状や合併症状、そして片頭痛の前に起こる前兆について詳しく解説します。

 

片頭痛の特徴

主な頭痛の特徴を4つ挙げてみます。

・頻度・・・月に1~2回、多い時は週に1~2回

・数時間~72時間つづく

・ズキンズキンと脈を打つような激しい頭痛

・頭の片側(こめかみのところ) ※両側に起こることもあります

少しでも動くと頭痛がひどくなるので、仕事や勉強ができなくなって寝込んでしまうことがあります。

また次に説明するような合併する症状が起こる場合があります。

 

片頭痛の合併症状

片頭痛の時に起こる、主な合併症状は次のものがあります。

・吐き気、嘔吐

・光がまぶしくなる(光過敏)

・音がうるさくなる(音過敏)

・言語症状、運動症状、感覚症状など

激しい頭痛とともに吐き気がしたり、嘔吐してしまう人もいます。

また普段なら気にならないような光が眩しく感じたり、小さな音がうるさく感じるようになってしまいます。

その他にも、一時的に言葉が出にくくなったり、手足の動きや感覚が悪くなってしまうといった、脳卒中のような症状を引き起こす人もいます。

頭痛って本当に怖いですね…。

 

片頭痛の前兆

片頭痛を起こす前に「閃輝暗点」という前兆を起こすことがあります。

閃輝暗点とは、目の前にギザギザした光やフラッシュの様な光が見えて、視野の一部が見えにくくなることをいいます。

閃輝暗点は、片頭痛患者さんの1~2割くらいに起こると言われています。

この閃輝暗点が起こると約1時間以内には片頭痛発作が起こります。

この前兆が出現した段階で「片頭痛薬」を飲むと、片頭痛を抑えるのに非常に効果的であることがわかっています。

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片頭痛の対処法4つを知ろう

それでは片頭痛が起こってしまった時はどうすればいいのでしょうか?

ここでは片頭痛を少しでもよくするための対処法について、代表的なものを4つ紹介します。

 

静かな暗い場所で休む

片頭痛を発症してしまうと、普段であれば気にならないような小さな音や光の刺激によって、頭痛がさらにひどくなってしまうことがあります。

そんな時は、少し暗くて静かな部屋でゆっくり休んでみてください。

もし可能であれば横になって1時間でも眠ることができれば、片頭痛症状は改善します。

片頭痛を我慢して仕事や勉強を続けるよりも、たった1時間の休憩を取ることで症状が改善するのであれば、仕事や勉強の効率も上がると思います。

 

痛む部分を冷やす

片頭痛は、頭の血管が拡張して周りの三叉神経を刺激することで起こると考えられています。

したがって、頭のズキンズキンと痛むところを冷やして、血管をキュッと収縮させることにより片頭痛による痛みを軽減することができます。

逆に温めて血管を拡張させたり、マッサージによって強い刺激などを与えてしまうと、片頭痛が悪化する場合があるので注意してください。

 

コーヒーや緑茶を飲む

コーヒーや緑茶など「カフェイン」が多く含まれている飲み物を飲むと、頭の血管が収縮して片頭痛の症状を和らげる効果があることが知られています。

また同時にこれらの飲み物にはリラックス効果も期待できるので、ストレスが原因で起こる片頭痛に対しては相乗効果がありそうです。

しかし逆にカフェインを摂取しすぎると、片頭痛の原因になってしまうともいわれています。

また、脳梗塞のように血管がつまってしまう病気は、カフェインの「血管収縮作用」や「利尿作用」(おしっこが出やすくなる作用)によって病状を悪化させてしまうことがあるので注意が必要です。

 

薬を飲む

今まで紹介してきた対処法でも治らない場合は、痛みどめの薬を飲むしかありません。

まずはドラッグストアで市販されている、痛み止めの薬を飲んでみましょう。

それでもあまり効果がなければ、ぜひ病院を受診してみてください。

実は痛み止めの薬の中には病院でしか処方されない「片頭痛用の薬」があります。

片頭痛が起こってからでも効果がありますが、片頭痛が起こる「前兆」が現れた時に飲むと更に効果が期待できます。

片頭痛持ちの方はぜひ、常備薬として手元に持っておくとよいでしょう。

 

まとめ

片頭痛をもっている人は世の中にたくさんいます。

片頭痛の原因・症状・対処法について解説してきましたが、いかがでしょうか?

できれば片頭痛を起こさないに越したことはありません。

そこで片頭痛を起こす原因となるものをできるだけ避けて、生活するように心がけてみてください。

また激しい片頭痛に襲われた時は、無理せず休んだり、病院を受診してください。

きっと頭痛の症状は楽になります。

最後に「よく起こる、いつもの片頭痛」と思っていたら、実は「脳の病気」だったということもあります。

頭痛の症状が強かったり、長引くようであれば、他の病気の可能性も考えられます。

みなさん、気をつけてくださいね。

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