美味しいアボカドの選び方とは?食べごろはいつ頃なの?
「森のバター」の愛称を持つ、とても濃厚な味わいのアボカド。
女性にも人気の食品ですよね。
和名は「鰐梨(わになし)」
あの濃い緑の硬い皮がワニをイメージする事から名づけられたようです。
日本で食卓に並ぶようになったのは昭和50年代なので、ご高齢の方には「アボカド」よりも「鰐梨」の方が通じやすいかもしれませんね。
現在では普通に食卓に登場するようになったアボカドの、美味しい選び方や食べごろはいつなのか・・知っているようで意外と知らないアボカドについて、今回は解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
アボカドってなに?
アボカドのディップやサラダなど、女性に大人気のアボカド。
なんとなくヘルシーなイメージはありますが、アボカドって野菜なのでしょうか?
それとも果物?知っているようで知らない事がいっぱいですよね。
ここでは、アボカドの基本的なことについて解説していきます。
アボカドは野菜?果物?
クスノキ科ワニナシ属の常緑高木になる果実ですので、「果物」に分類されます。
実に多くの栄養を必要とするため、アボカドの枝は毎年は実を付けずに、1年おきに実をつけるのが特徴です。
アボカドという少し面白い名前の由来は、ナワトル語(アステカの言葉)の「睾丸」からきているそうです。
諸説あるそうですが、少しドキドキしてしまいますね。
アボカドの旬はいつ?
スーパーでも見かける事の多いアボカドの旬は、実は特にないと言われています。
日本国内で販売されるアボカドのほぼすべてが輸入に頼っている状態で、その主要原産国のメキシコでは通年収穫されているからです。
日本国産のアボカドもありますが、こちらは収穫量が非常に少なく、一般の店舗ではまず手に入りません。
国産の場合ですと、旬は11月~12月と言われています。
アボカドは「果物」で、旬は特にないという事がわかりましたね。
旬がないとは言っても、どんな食べ物にも「食べごろ」というのは存在するはずですよね。
引き続き、アボカドの選び方や、食べごろについて見ていってみましょう。
美味しいアボカドの選び方
キャベツは重たいものを、レタスは軽いものを選ぶと良い・・・
と言ったように、食べ物には「美味しい○○の選び方」というものがあります。
アボカドで言うと「森のバター」と呼ばれるだけの「濃厚な味わい」を持ったものが「美味しいアボカド」と呼ばれます。
ここでは、スーパーにたくさん並んでいるアボカドから、どういったものを選べばよいかをご紹介していきたいと思います。
色で選んではいけない?
鮮やかな緑色のアボカドと、黒っぽくなってしまったアボカド。皆様はどちらを選びますか?
ついつい、鮮やかな色の方が新鮮な気がして手が伸びてしまうのですが・・・
アボカドは黒っぽくなったものの方が美味しいのです。
アボカドは、緑(青い)のうちに収穫をし、追熟させて美味しくなる果実です。
アボカドディップのように、生のままで食べる時は、丁度よい具合まで熟してから食べて下さい。
ただ、炒め物などの加熱調理で使う場合は、却って青いままの固いアボカドを使う事もあります。
選ぶ際のポイント
そのアボカドを「いつ使うのか」で、選ぶポイントが違ってきます。
すぐに使うのであれば、皮の色が黒っぽくなっていて、触った時に少し柔らかく弾力があるものを選んでください。
そして、ポイントがもう一つ。
それは「へた」の部分です。
へたの部分が少し乾いて、浮いてきているものを選びます。
実際に若い(緑の)アボカドのへたを触ると、少ししっとりした感じがしますので、それを基準にして触ってみましょう。
ただし、軽くへたを押した時に、グニャッとへこむものは熟しすぎですので、注意が必要です。
これで、美味しいアボカドの選び方がわかりました。
次に気になるのは、「アボカドの食べごろ」ですよね。
早速、次の見出しで見ていってみましょう。
アボカドの食べごろと保管方法
「生ですぐに食べる」というのであれば、黒っぽく熟したものが一番の食べごろです。
でも、まさに食べごろのものがスーパーに売っていなかったら?
逆に、今まさに食べごろなのだけど、もう少し日をおいてから食べたい・・・という場合にはどうしたら良いのでしょうか。
「食べごろ」を考えたアボカドの保管方法をお伝えします。
追熟させる
買って来たアボカドが、まだ若いもの(皮がカチカチで緑)だった場合は、皮の色が黒っぽくなるまで追熟させます。
特に難しいルールはないのですが、20度くらいの室温の場所に置いておくと、上手く熟していきます。
暖かい国の果物なので、あまり寒さには強くありません。
5℃以下になると冷凍障害を起こしてダメになってしまうと言われているので、なるべく暖かな場所で追熟させてあげてください。
食べごろのアボカドの保管方法
食べごろに熟したものを保存する場合は、アボカドをビニール袋などにいれて冷蔵庫へ。
ここで注意しなければならないのは、アボカドは寒さに弱い・・と言う事です。
どんなに遅くても、冷蔵庫に入れてから2~3日中には食べるようにしてくださいね。
冷蔵庫の冷気で、アボカドの果肉が黒くなってしまわないように注意も必要です。
なるべく、1回で全部使いきるようにしてください。
もし、使いかけのアボカドを保存する場合は、なるべく種付きの半分の状態で残して下さい。
これは、空気が触れたところから色が変わってしまうアボカドの特性上大切なことです。
切った表面にレモン汁をかけてから、ラップでぴったりと空気が入らないように包んでから、冷蔵庫に入れて保存してください。
これで、アボカドの選び方から食べごろ、保存の仕方までがわかりましたね。
最後に、美味しいアボカドの調理方法をご紹介したといと思います。
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前菜からデザートまで?幅広いアボカド料理をご紹介
生で食べるのが一般的なアボカドですが、まだ若い(固い)アボカドにも美味しい食べ方があります。
ここでは、前菜からデザートにまで使われるアボカドのお料理をご紹介していきましょう。
前菜やサラダ
一番多く使われるのがサラダのアクセントとしてです。
スライスしたり、カットしたりしてから野菜に盛り込む場合が多いです。
皮をむいたアボカドを潰してから、塩コショウで軽く味を調え、ディップにすれば、お洒落な前菜としても使えます。
生クリームとの相性も抜群ですので、潰したアボカドに生クリームを合わせてムースにしても素敵ですよね。
アボカドの天ぷら
若いアボカドは固いので、生で食べる事には適していません。
ところが、若いアボカドをスライスして天ぷらやフライにすると、とろりとした食感が活きて美味しく召し上がっていただけます。
アボカドのケーキ
バターの代わりに、アボカドを利用するパウンドケーキなども人気がある事をご存知ですか?
アボカドの持つ美肌効果を取り込みながら、高カロリーのバターの摂取を抑えるローカロリースイーツとして密かに人気を誇っているのです。
アボカドを使ったチョコケーキや、アボカドを使ったチーズケーキなど、自宅で簡単に作れるものも多いので、一度チャレンジしても良いかもしれませんね。
如何でしたか?アボカドの選び方から美味しいアボカド料理まで、幅広くご紹介させて頂きました。
体によい栄養素のギュッと詰まった「森のバター」を、美味しく召し上がってくださいね。
一緒に以下の記事も読んでおきましょう。