同時に来る首こりと頭痛を解消する方法とは?原因は一体何?
長時間同じ姿勢で作業をしていると、必ずといっていいほど襲ってくるのが、強烈な首こり。
特にほぼ一日中、パソコン作業に追われているという人となると、この首こりが職業病となっているケースも多いのではないでしょうか?
そんなつらい首こりに、頭痛が同時にやってくるようになると、これはもうかなりの重傷です。
今回は首こりと頭痛が同時に起きる時の原因とその解消法について解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
首こりの原因は?
まずは、こりが起きる原因について簡単に説明してきましょう。
こりが起きる原因には、大きく分けると3つのことが考えられます。
筋肉の疲労
デスクワークや長時間の運転などをすると、首や肩などに強いコリや痛みを感じることがありますよね?
この場合に考えられるのは、筋肉を長時間使い続けることによって、筋肉の中にある酸素の量が不足していることが考えられます。
筋肉の中にある酸素が不足すると、乳酸がたまります。
この乳酸は、筋肉を硬くさせてしまうため、コリが生まれます。
血行不良
次に考えられるこりの原因は、血行不良によって筋肉が硬くなってしまうことにあります。
筋肉が硬くなることによってこりがおきると、硬くなった筋肉が血管を圧迫してしまいます。
圧迫された血管によって血流が悪化すると、血液中に含まれる酸素が行き届かなくなり、さらに筋肉を硬くしてしまいます。
そのため、こりを感じた時は、筋肉が硬くなっているだけでなく、周辺の血流も悪くなっていると考えられます。
なぜか首だけががこる
首といえば、首を支えている肩や体全体と支えている腰にもこりを感じるという人が多いものです。
ところが、こりを感じる部分がいつも首のみという場合は、末梢神経がダメージを受けていることが原因でこりが発生している可能性が考えられます。
末梢神経というのは、痛みや痺れといった刺激を脳に伝える働きのある神経です。
末梢神経自体は、全身に張り巡らされているものなのですが、首の末梢神経のみがダメージを受けていると、その場所に強いこりや痛みを感じる場合があります。
頭痛の原因は?
頭痛といっても、大きく分けると「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の2つがあります。
●一次性頭痛
一次性頭痛とは、明確な病気が原因ではないにもかかわらず、繰り返し起こる頭痛のことを言います。
一次性頭痛にもさまざまなものがありますが、代表的なものといえば、「偏頭痛」「緊張型頭痛」「群発性頭痛」の3つがあります。
■片頭痛
痛みの特徴としては、「ズキズキと波打つように強い痛みを感じる」という点があります。
片頭痛については以下の記事で詳しく解説しています。
■緊張型頭痛
最も多く見られる一次性頭痛といわれています。
長時間同じ姿勢を続けていたり強いストレスにさらされることによって血行不良を起こし、その結果として、首や頭の筋肉が緊張することで痛みを発する頭痛です。
緊張型頭痛については以下の記事で詳しく解説しています。
■群発性頭痛
一次性頭痛の中では最も珍しいタイプの頭痛です。
目の後ろを通る内頚動脈が拡張し、炎症を引き起こすことが原因であると考えられています。
炎症が起きる原因は、今のところはっきりとはわかっていません。
群発性頭痛については以下の記事で詳しく解説しています。
首こりと頭痛が同時に起きる原因は?
このようにこりと頭痛の原因から考えると、首こりと頭痛が同時に起きているときには、「長時間同じ姿勢を続けたことによって血行不良を起こし、その結果として筋肉が硬くなりこりや痛みが出ている状態で、緊張型頭痛を併発してしまっていることが原因である可能性が高いと考えられます。
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今度は症状の解消法を知ろう
首こりと頭痛が同時に起こる原因が見えてきました。
そこで今度は、症状が現れたときの解消法について説明していきましょう。
首こりの解消法は?
首こりを感じたときに、すぐにでもできるストレッチがあります。
●あご引きストレッチ
首こりを感じたときに、いつでもできるストレッチです。
①まずは、正しい姿勢でいすに座ります。
②リラクスした状態で、ゆっくりとあごを引きます。
③そのまま、今度はゆっくりと上を向き、痛みを感じないところで止め、10秒待ちます。その後、ゆっくりとあごを引きもとの正しい状態に戻ります。
④このストレッチを数回繰り返します。
頭痛の解消法は?
次に、頭痛の解消法について紹介しましょう。頭痛がおきると、精神的にもいらいらしますよね?そこで、頭痛に効くつぼを紹介しましょう。
●百会
精神的なストレスを緩和し、東部の決行を促すつぼです。そのため、頭痛の緩和にも効果があります。
●天柱・風池
首から頭にかけての筋肉をほぐし、頭にたまった血液を下に流れやすくする効果があるつぼです。
同時に起きた時に即効性のある解消法は?
首こりと頭痛が同時に起きたとき、応急処置として覚えておきたいつぼがあります。
●合谷(ごうこく)
どんな痛みにも効く万能のつぼと呼ばれているのが、合谷です。
人差し指と親指の骨が合流する部分から、少し人差し指よりにあるくぼみが、合谷のつぼです。
親指でゆっくりと圧をかけ、軽く痛みを感じる程度まで押します。
予防法を知ろう
首こりと頭痛に毎日悩まされるとなると、体への負担だけでなく、精神的にも大きな負担となります。
ですから、症状が起きる原因と起きたときの対処法がわかったら、今度は症状が起きないようにする予防法を試してみましょう。
ライフスタイルを見直そう
首こりも頭痛も、正しい生活習慣と精神的にリラックスした状態が何よりも大切になります。
●適度な運動を心がけよう
特に首こりの場合、血行不良が原因となって怒ることが考えられます。
運動不足が続くと、どうしても筋肉が硬くなりやすくなり、その結果として血行不良を起こしてしまいます。
普段の生活の中で、無理のない程度の運動を取り入れることが、大切になります。
●体を冷やさない食生活
冷たいものを食べたり飲みすぎると、体の中の温度が下がってしまいます。
体温といっても大切なのは、体の奥の温度の状態ですから、体の芯を温める食事を心がけるということが大切になります。
●ストレスをためすぎない
精神的に強い負荷がかかると、首や頭の筋肉が緊張を起こし、頭痛を引き起こす原因となってしまいます。
適度にストレスを発散するように心がけることも、予防には大きな効果があります。
無理のない予防法を試してみよう
ここまでさまざまな対処法や予防法を紹介してきましたが、症状の根本的な原因を改善しなければ、一度は症状が改善されたとしても、再発する可能性は高くなります。
ですが、長く続いた首こりや頭痛は、すぐに劇的に治るということではありません。
強い痛みが続く場合は、我慢せずに専門機関を受診し薬を処方してもらえば即効性がありますが、根本的な解決にはなりません。
ですから、本気で症状を治したいのであれば、根気よく治していくということが大切になります。
そのためにも、無理な対処法や予防法を行うのではなく、継続して行えるような無理のない方法を選ぶということが大切になります。
まとめ
首こりと頭痛が同時に起きるというのは、かなりつらい症状でしょうが、原因がわかれば、症状の解消にも期待が持てます。
まずは、あなたが抱えている症状の原因が何かを見極め、じっくりと治療に取り組むようにしてみてくださいね。